困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

一度貸したら返ってこない?日本の貸家制度

 みなさん、こんにちは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、日本の借家制度について。

 今日は水曜日で本来は休みの私ですが、自己研鑽のために宅建協会 神奈川本部で不動産コンサルティングマスターの専門研修に参加。

研修は朝9時から夕方5時まででタイトルは、「高齢者向け住宅ビジネスのポイント、相続法の改正について」でした。



 内容はかなりのボリュームでしたが、高齢者向け住宅ビジネスの項で日本の借地借家について学ぶ。

 日本の借家は一度貸したら返ってこないとよく言われますが(定期借家契約を除く)、実際そういった傾向にある。

 家主側より退去請求をするには「正当な事由」が必要となるのですが、そもそも「正当な事由」って何だかわかりますか?

 「正当な事由」の内容としては、次の通り。

ア 当事者双方が建物を必要とする事情

イ 建物の賃貸借に関する従前の経緯

ウ 建物の利用状況及び建物の現状(老朽化等)

エ 立退料の提供


 いろいろとありますが、どれも簡単に認められるものではない。

逆に言えば、それだけ入居者保護をしていることになるのですが、バランスが難しいですね。


 他にサービス付き高齢者向け住宅、略してサ高住についても勉強しましたが、補助金が利用できるのは良いのですが、介護や看護関係の有資格者の日勤や入居条件に60歳以上とされてしまうところがなかなか増えていかない理由なんでしょうね。

これではせっかく良いものをつくっても賃貸経営としては、リスクの方が高くなってしまいそう…。

高齢者の住居を確保しつつ、それを経営する側もリスクを分散できるように制度の見直しが必要だと思いました。


 それにしても6時間みっちりの勉強は結構ハードでした。(^^;;

ちなみに今日のお楽しみランチは馬車道の関内農園で野菜丼、とり天トッピングでした。

旨し!(^^)