困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

【成約御礼】全24筆、18ヶ所の市街化調整区域にある農地の売却

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。

 

 今回は、新規【成約御礼】のご紹介。

 

合計24筆、18ヶ所の市街化調整区域の農地の売却

(神奈川県伊勢原市・平塚市)



 当社にて売却活動をしておりました神奈川県伊勢原市・平塚市の市街化調整区域にある合計24筆、18ヶ所の農地、売却に成功!


 売主様が相続で取得された今回の農地は、市街化調整区域の農業振興地域内の農用地のため、農地でしか使えない農地でした。

 ただ、全部で24筆、18ヶ所にわたる農地は、場所も散らばっており、面積も66m2~2,129m2と広さもバラバラ…。

さらに畑に田んぼ、入り口がない農地まで…。汗

夏場は雑草が伸びて、近くの農地に迷惑をかけてしまいます。

ただ、周辺も農地だけに除草剤も使えず、売主様は除草作業だけでかなりのご苦労をされていました。

そのため、売主様の方で売却を意向を固め、地元不動産会社 数社ににご相談をされたそうですが、とにかく筆数が多く、「対応出来ない」と回答されたり、相手にもしてもらえなかったそう…。


 そこで当社にご相談いただき、私が「やるしかないでしょ」とご対応。

真夏の暑い時期にふらふらになりながら畑の現地調査、あの時は畑の真ん中で倒れるんじゃないか、と思ったほどでした。苦笑


 その後、売却活動にうつるも農地を買える要件を満たしている方がなかなかお探し出来ず、時間だけが過ぎていった時もありました。

それでも諦めずに売却活動を続けた結果、なんとか購入希望の農家さんをお探しすることができ、いざ、売買に向けて農地法第3条の許可申請を実施。

ところが…までど暮らせど農地法の許可が下りてきませんでした。

その理由は、農業委員会の方が「農地が細かく、点在しているため実際に管理・耕作するのは難しいなではないか」と判断されて、「留保」扱いとなってしまいました…。


 結局、購入希望の農家さんも、「農業委員会の方の頭が硬すぎるて許可がおりないのであれば、今回は購入を辞めます、と断念…。

また、新たに買主様(平塚市在住の農家さん)をお探し始めました。

するとそれから数ヶ月後、やっとのことで第二の購入希望者をお探しすることが出来ました。

そして、再度、農地法第3条の許可申請。

するといつも以上に時間はかかったものの、「雑草が伸びているところはしっかりと雑草をなくしてもらえば許可をおろしますよ」と前向きな回答をいただくことが出来ました。

後日、草刈りをし、農地法第3条の許可書をゲット!!!


 その後、契約書の作成をし、事前にご確認いただいたうえで売買契約の締結、引渡しを無事に終えることが出来ました。

ここまでなんと、約1年半くらい。

正直、大変でした~。苦笑

それでも売れない農地を売却し、管理が出来ない農地を手放したいと考える不動産所有者と希望拡大を目指す農家の買主様をお繋ぎし、最終的に耕作放棄地が青々とした農地に戻ることを考えると「みんなで良く頑張った」と胸を張って言える。(^^)


関係者の皆様、本当にありがとうございました!!!