困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

意外と高い下水のポンプアップ工事費用

みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


今回は、下水のポンプアップ。

下水道が整備されている地域においては、基本的に汚水・雑排水は下水道に放流しなければなりません。

ただ、下水道は通常、自然勾配を利用し、高いところから低いところに向かい流れていきます。

そのため、前面道路に下水道管があっても建物が建てられている場所が道路より低いと勾配がとれず、道路側の下水道管に接続することができません。

そんな時は、他の土地を借りて違う低い場所にある下水道管に接続させるか、新規に機械を設置し、圧力をかけて下水を前面道路側の下水道管に接続させるしかありません。

ちなみに後者を「ポンプアップ」と言います。

そして、ポンプアップするための工事費用がかなり高い…。


ちょうど当社 売主物件でポンプアップ工事をした現場がありますが、その費用は…な、なんと180万円!

今回は、もともとの下水道のマスの位置も関係してかなり高額になってしまいました。涙


ただ、上・下水道は、生活に必要なものなのでお金をかけてでもなんとかするしかありません。

買主様に快適な空間をご提供するのためにも。


昔は、お隣さんの土地を通って下水道管に接続していたことが多々ありましたが、最近ではほとんどが建替え時には「うちの土地を通らないようにして欲しい」と言われます。

気持ちもわかりますが…これが、時代の流れなんでしょうね。


土地を購入し、建物を新築する時には、下水道が前面道路の下水道管に勾配的に接続が可能か、もし、ポンプアップをする時はいくらくらいの費用がかかるのかも予め確認しておくようにしましょうね。(^^)