将来売りづらいマンションと子どものための相続対策
みなさん、こんばんは。
難あり物件コンサルタントの田中です。
今回は、将来売りづらいマンションについて。
当社では、物件を探して欲しいとご登録いただいているお客様のために定期的に新規物件をチェックしています。
ちなみに今日がその日でした。
そして、お客様のために物件をチェックしていると…なかなか厳しいマンションを発見。
そのマンションは、東横線のとある駅から歩いて10分くらいのところにある築45年超のマンションでした。
マンションの販売価格は3,000万円前半で広さは70m2くらい。
ただ…管理費と修繕積立金の合計が…な、なんと42,945円…。!(◎_◎;)
普通は25,000円くらいが多い。
管理費は管理会社に支払うもので、修繕積立金はマンションの修繕にあてるもの。
どちらも上がることはありますが、なかなか下がることは、ありません。
設備が充実しているタワーマンションならまだしも普通のマンションで40,000円オーバーはなかなか売れません。
もし、買ってしまうと将来、もっと売りづらくなってしまう…。
仮に3,000万円の住宅ローンを組んだ時の返済が8万円くらい。
この物件では、毎月の返済に加えて、返済額の半分以上の額を管理費等として支払わなければなりません。
重たすぎます…。
前述の理由により、お客様へのご紹介は控えることにしました。
今日は、他にもお客様2組との打ち合わせ。
午前中は、アパート兼居宅にお住まいの7年前のユーザー様。
内容は、お子様と相続について話したときにお子様は「アパート経営が煩わしいのでアパートは嫌だ」と言われたそうです。
そのため、お客様は今のご自宅を生前に売却し、駅近のマンションに住み替えたい、と。
さらにお客様は、今までご両親様を介護されてきたため、介護の大変さをお子様にはさせたくない、と。
そのため、いつでも高齢者施設に入れるだけの資金はプールしておく、とも仰られていました。
相続対策って、親だけでするものでも、子どもだけでするものでもなく、双方が将来の在り方についてしっかりと向き合い、話し合う大切な機会なんだなと改めて実感。(^^)
午後に打ち合わせをしたお客様は、ご主人様が地方の地主さんの息子さん。
地主であるお父様が使用していない市街化農地を複数所有されており、お父様に万が一のことがあったときに一体相続税がいくらかかるのか、と。
細かく計算はしていませんが、確かに結構な額の相続税がかかりそう…。
本当は、今のうちから相続税評価額が高く、実際に売れる金額が低い物件を売却すれば、相続税はかなり圧縮できます。
お客様もそのことをご理解されていますが、当のお父様は全くもって売る気がないそうです。
それは、それで仕方ありません。
こういったときには、お父様のご意向に沿ったかたちでの相続対策が必要。
それによくありますよね、「俺の目が青いうちは、不動産は手放さない」と。
だから、今までお父様はしっかりと不動産を守ってこれたのですね。(^^)
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