困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

契約前の空き家で雨水侵入を確認|現地の変化を契約書類に反映する大切さ

難あり物件コンサルタント 田中裕治

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


今日は定休日でしたが、朝7時30分から契約予定の空き家を現地確認。その後は会社で、契約書類と許可申請資料の確認・修正を行いました。



一日を通じて改めて感じたのは、「以前の調査内容」と「契約時点の現況」をそろえる大切さです。


《台風翌日の現地で、新たな状況が判明》


久しぶりに訪れた空き家は雑草が繁茂し、蚊も多く、確認には苦労しました。さらに室内では、大量の雨水が床に広がっていました。



現時点で確認できたのは雨水の侵入と床の濡れであり、侵入経路や補修費用までは断定できません。予定どおり契約できるかも未確定です。


それでも、契約前に状況を把握できた点は、不幸中の幸いでした。


その後、当該物件の売買契約書と重要事項説明書を修正。重要事項説明書は、物件の権利関係や利用上の制限など、取引前に確認すべき内容をまとめた書類です。


今回のような場面では、私自身、次の区別が重要だと考えています。


1.現地で確認できた事実

2.原因など、まだ確認できていない事項

3.今後、当事者間で相談する対応や条件


濡れている場所がわかっても、原因までわかったことにはなりません。推測を確定事項のように扱わず、買主様が判断できる情報を整理する必要があります。


《仲介業者が作成した書類も、売主として確認》


葉山町の土地売却では、当社が売主となり、仲介業者が買主様との間に入っています。今回は、その仲介業者が作成した契約書類を確認しました。


葉山町独自のまちづくり条例に関わる条件もあり、内容の整理に時間を要しました。


売主として重視したいのは、物件特有の条件が伝わるか、売主・買主の理解にずれが生じないかという点です。


書類の作成を依頼していても、当事者である当社自身の確認は欠かせないと感じます。


《許可申請は、指摘の趣旨を整理することも実務》


東京都東久留米市では、道路との接し方に課題のある未接道物件で、新築のための許可取得に向けた資料を修正しました。許可はまだ取得していません。


担当者の指摘には、こちらとして趣旨を理解しにくい内容もあり、対応に頭を悩ませました。


このようなときは、何が問題とされ、何を示す資料が求められているのかを整理することが重要だと考えています。申請中であることと、許可が得られたことも明確に区別しておきたいところです。


《現地確認と書類確認をつなげる》


今回の実務上の学びは、買主様が決まった後も、現地の変化や申請の進捗に合わせた確認が必要だということです。


現地を見る、事実を整理する、書類に反映する。この積み重ねを大切にしていきたいと思います。


仕事を終えたのは19時30分頃。娘の誕生日でしたが本人は旅行中のため、夜は妻と上大岡駅前の「米どころ」で食事を楽しみました。


一息ついて、また一件ずつ。難しい案件にも、次に進めるための確認を重ねていきます。


株式会社リライト

https://www.relight.co.jp/


空き家や建替えに課題のある不動産も、まずは現状を整理するところからです。

同じようなお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。(^^)

車が入らない築50年の空き家|横浜市港南区の契約準備で考える実務のポイント

難あり物件コンサルタント 田中裕治

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今日は台風のため、朝のうちにスタッフへ休業を連絡。

私は社内で、売主様への定期報告と契約書類の作成を進めました。


今回、売買契約書と重要事項説明書を仕上げたのは、横浜市港南区にある築約50年の空き家です。

敷地へ向かう道が階段になっており、車が入らないという条件があります。


まだ契約書類を作成した段階ですが、このような物件を扱う際に大切だと考えている点をまとめます。


1.売買価格だけでなく、購入後の費用を考える


階段の先にある物件では、家具や荷物の運搬、リフォーム資材の搬入方法が検討事項になります。


将来の解体についても、重機の進入や搬出経路によって、工事の方法や費用が変わり得ます。


そのため、物件価格だけで割安・割高を判断せず、予定している使い方に必要な工事や運搬の費用も含めて考えることが大切です。


工事を予定する場合は、施工業者に現地を見てもらい、搬入経路を踏まえた見積もりを取ることが、判断材料になります。


2.「古い空き家」の一言で説明を終えない


築約50年という年数だけでは、建物や設備の状態までは伝わりません。


契約準備では、確認できている状態、未確認の部分、引渡しまでに対応することなどを分けて整理する必要があります。


売主様と買主様が、それぞれ異なる理解のまま話を進めないよう、条件を具体的にすることが大切だと考えています。


ここで挙げた工事や建物状態の論点は、一般的な検討事項です。今回の物件で具体的な費用や不具合が確認されたという意味ではありません。


3.買主の利用目的と物件の条件を照らし合わせる


車が入らないという条件は、購入を検討する方によって受け止め方が異なります。


荷物の運搬が多い使い方なのか。

日常的に階段を上り下りできるのか。

建物をどこまで直して使う予定なのか。


不便さを曖昧にせず、利用目的と条件が合うかを考える。

売却の可能性を探るうえでも、この視点は欠かせないと思います。


4.動きが見えにくい時期ほど、売主様と状況を共有する


毎週月曜日は、売主様へ前週のお問い合わせ状況を報告しています。


契約書類の作成と同じく、こうした定期的な情報共有も売却業務の一部です。

売主様が状況を把握できることが、その後の方針を一緒に考える土台になると思っています。


今日も一つ、契約準備を進めることができました。

骨折していた右手でマウス操作ができるようになり、作業のしやすさも少し戻ってきました。



条件の難しい空き家でも、まずは課題を分けて整理すること。

そして、その条件を理解して使ってくださる方との接点を探すこと。


地道ですが、その積み重ねが次の所有者へつなぐ一歩になると考えています。


車が入らない空き家や、築年数の古い実家の売却・処分について、同じようなお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。


株式会社リライト

代表 田中裕治

https://www.relight.co.jp/

大田区の未接道の空き家を買取り、公園用地へ|「売れない」から始まった解決の物語

難あり物件コンサルタント 田中裕治

 みなさん、おはようございます。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 東京都大田区大森南5丁目。



道路から公園の車止めを越えた先に、今回の古家付土地はありました。



公園の一画に、個人所有の土地と家がある。

その立地を知ると、普通の住宅用地と同じ売り方では進まないことがわかります。


今回は、当社が買取り、調査と協議を経て、公園用地として大田区に売却した案件のお話です。


《売主様の前に重なっていた課題》


ご高齢の売主様が50年以上前に購入された不動産は、何十年も空き家になっていました。


大手不動産会社からは、道路に接する条件を満たさないため、建替えができず、売却も難しいと説明されたそうです。


課題は、それだけではありません。


建物の老朽化、大量の残置物、境界不明。

さらに、車止めの先という立地から、解体時の搬出入にも難しさがありました。


簡単な改修で使うにも、取り壊して土地として使うにも、整理すべき問題がある。

買主が購入後の費用と使い道を見通しにくい状態でした。


《まず買取り、その後に課題を整理する》


当社は、古家と荷物が残り、境界もわからない現況のまま購入しました。


売主様が片付けや解体、測量を先に負担する形ではなく、当社が所有者となって対応を進める方法です。


購入後は測量を実施。

近隣から寄せられた雑草や猫の棲みつきについてのご連絡にも、適宜対応しました。


使われていない家でも、周囲の暮らしとの関わりは続いています。

売買の準備と近隣対応は、どちらも次の活用につなぐために必要な仕事でした。


《役所協議で見えた、条件付きの活用》


続いて、建替えの可能性について役所と協議しました。


その結果、さまざまな制約はあるものの、条件付きで建替えできる見通しが立ちました。


ここで大切なのは、今回の土地についての個別協議による見通しだという点です。

すべての未接道物件で建替えが可能になるわけではありません。


その条件を前提に売却活動を始めると、複数の不動産会社から購入希望が寄せられました。


今回、私が実務上のポイントだと感じたのは、価格の話をする前に、土地をどう使えるのかという判断材料を整えたことです。

購入後の姿が見えることで、検討してくれる相手も現れました。


《売却先は、提示額だけで決めなかった》


一方、大田区からも、公園用地として購入したいという話がありました。


提示額は不動産会社の方が高い。

それでも、当社は大田区への売却を選びました。


これは、元の売主様から買取りを終えた後、当社所有の土地について行った判断です。


長年所有されてきた場所が、地域の憩いの場へつながる。

その使い道に、金額以外の価値を感じました。


そして、公園整備後には、元の売主様のお名前とひと言を添えた記念ベンチを贈る予定です。

この計画には、売主様と大田区の双方からご了承をいただいています。


《空き家の出口が、地域の入口になる》


今回の経験からお伝えしたいのは、「売れない理由」を具体的に整理することの大切さです。


道路との関係、境界、建物の状態、搬出入、購入後の使い道。

一つずつ確かめ、関係者と調整していくことで、今回の土地には複数の購入希望が生まれました。


自治体への売却は、どの土地でも選べる方法ではありません。

今回は、公園用地を必要としていた大田区の意向と、その土地の立地が結び付いた案件です。


公園整備とベンチの贈呈は今後の予定ですが、売主様からの買取り、大田区への売却は完了しています。


売主様が抱えていた空き家は、地域のために使われる土地へ。

そして、長年の所有の記憶も、ベンチという形で残していく予定です。


所有者様の悩みに出口ができ、街には新たな憩いの場が生まれる見通しが立った。

不動産の仕事を通じて、こうした結末につなげられたことを嬉しく思います。(^^)


詳しい解決事例

https://www.relight-kaitori.net/feature/detail02/id=314


ショート動画

https://youtube.com/shorts/BI9bEaOgD_c


株式会社リライト 代表 田中裕治

https://www.relight.co.jp/


道路や古家の事情で売却が難しいと感じている方も、まずは現状をお聞かせください。

同じようなお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。(^^)