困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

「売れない」「引き取れない」農地が、年末ぎりぎりで成約した話

難あり物件コンサルタント 田中裕治

 みなさん、こんにちは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 正直、

ここまで大変な農地の売却は久しぶりでした。


今回成約となったのは、

静岡市葵区下にある市街化調整区域の農地848㎡。



売主様は遠方にお住まいで、

相続によってこの農地を取得されました。


ただ、

長年耕作されておらず、いわゆる耕作放棄地。

その結果、静岡市の判断で

農地課税ではなく雑種地課税となり、

固定資産税は年間 88,200円。


さらに、

草刈り費用、管理の手間…。

「持っているだけでお金と時間が奪われていく土地」

そんな状態でした…。


売主様は地元の不動産会社に相談されましたが、

売れたのは隣の宅地部分だけ。

この農地については

「売れない」「扱えない」と言われてしまいます。


他の不動産会社にも依頼されたものの結果は同じ。

最後には

「これ以上は手伝えない」と断られてしまったそうです…。(T . T)


さらに、

国庫帰属制度で国に戻すことも検討されたものの、

国が引き取らない要件に該当してしまい、

それも叶わず…。


もうどうしていいかわからない。

そんな中、インターネットで当社を見つけ、

ご相談をいただきました。


当社としては、

ここまで動かれてきた売主様の不動産を

「断る理由はない」

その一択でした。


調査を行い、売却活動を開始。

しかし、静岡市は農地法の運用が非常に厳しく、

「欲しい」という方が現れても

農地法3条の許可がなかなか下りません。


1組目の購入希望者は

農業委員会との協議中に話が立ち消えに。


それでも諦めず、

2組目のお客様と粘り強く協議を重ねた結果、

農業委員会から出た答えがこちら。


「いきなり売買の許可は出せない。

まずは借りて耕作をして、その状況を見て判断する。」


そこで一度売却を止め、

賃貸借 → 耕作 → 売買 という

前例のない方法を選択。


農地法3条の賃貸借許可を取得し、

買主様が実際に耕作をスタート。


約3か月後、

再度農業委員会と協議を行い、

ついに売買の許可が下りました。


年末ぎりぎり。

本当にギリギリでしたが、

無事に売買契約を締結。


ご契約の場で、

買主様が売主様にこう言われたのが印象的でした。


「農地を持つのが夢でした。

この土地で、その夢が叶いました。

大切に使わせていただきます。」


売主様の長年の悩みが終わり、

買主様の夢が叶った瞬間。(^^)


どれだけ大変でも、

売却に導く方法を考え、実行する。


それが、

当社 株式会社リライトの仕事です。(^^)