困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

境界確認書・私道承諾書がもらえない不動産取引き

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、本日お引渡しをしたちょっと大変だった案件について。

 今日の午後は金融機関で横浜市南区某所の土地の引渡しでした。

私の立場は、仲介。

 引渡しした土地は公道から奥に何件か入ったところにありました。

最初は土地家屋調査士の先生にお願いをし、土地の測量をしていただき、近隣の方々から同意をもらい境界標の設置。

ここまでは良かったのですが、土地家屋調査士の先生が境界確認書、私道の通行承諾書を持っていった時から対面の私道所有者の方が執拗に「売る前にどこの会社にいくらで、どういった条件で売るか教えてください」と言って、その後は確認書や承諾書にサインすることなくのらりくらり。(個人情報保護法違反となるため、第三者に詳細な情報は教えてられません)


 その後、かなり良い条件の買主様をお探し出来たのでそちらとご契約を締結。

引渡し条件は、境界確認書、私道の通行承諾書の取得。

契約後、土地家屋調査士の先生から「対面の方が書類に署名していただけないので、どうしたらよいか」と連絡をいただき、そこからは私が対面の方と打ち合わせ。

…が、すぐに「契約前に契約条件を教えてくれなかったので、境界確認書、私道の通行承諾書には署名出来ない。書類に署名しなければ融資も借りられないので売れないんでしょ?」と言い放ち、その後一切連絡がとれなくなりました…。



まぁ、今思うと、対面の方は不動産に長けている方で嫌がらせをすれば安く買い叩けると思っていたのでしょうね。


 ちなみに契約はというと対面の方からの境界確認書、私道の通行承諾書の取得が出来ないことが確定したため、売主様、買主様と協議。

大体の方はここで契約を白紙解除されるのですが、今回の買主様は「ここまで乗りかかった船、出来る限り進めていきましょう」と、買主様の器の大きさに救われたかたち。(誰と契約するかということは本当に重要)

最終的には、確認書、承諾書の取得が出来ない状態でご購入いただけました。

いや、もう本当に、今日のお引渡しが終わるまで対面の方から何か嫌がらせされるのではないかと戦々恐々でした。


いざ、無事にお引渡しを終えると、対面の方の半ば嫌がらせ的な行為は普通に大人として格好悪かった…。

私はそういったことはしないように、と心に誓いました。

それにしても買主でも、売主でもない仲介という立場は時にいろいろと難しい場面もあるんです。(^_^;)