困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

たまにある曖昧な私道と支部のお手伝い

みなさん、こんばんは。
難あり物件コンサルタントの田中です。


 今日は、曖昧な私道について。

 新規にご依頼いただいた横浜市内のとある物件、市役所で調査をしたところ前面道路が私道の建築基準法第42条2項道路、つまりはセットバック道路でした。
 ただ、この私道に接道しているお宅は4件、そのうち2件がこの私道から接道要件を満たし、建物を建築。
他の2件は建物建築時には私道と認定されていなかったため、道路が細いにもかかわらず、セットバック(道路後退)をせずに建築されてしまっている…。
 このセットバックとは、4m未満の幅員のところで建物の建替えする際に公道の場合は、道路中心線より垂直距離2mまで後退(全てではありませんが)しなければならないというもの。
 道路の状況によっては一方後退といって道路境界線より片側4mまでが道路という場合もある。


 そして、私道の場合は、揉めることが多い。
何が揉めるかと言うと「道路中心線がどこか」、「どのように道路後退するのか」など。


 今回の物件については、この俗に言うセットバック道路がどこまでか明確に決まっていない状況でした。
そのため、市役所の道路担当者からも「道路ですが非常に曖昧なので私道に隣接する住民で協議してください」と。
 担当者も「民事不介入のため、市としてどのように道路後退しなさいとは言えない」とも。


 今回の調査物件はどこが道路中心か、どのように後退すればいいのか、どこまでが前面道路か非常に曖昧な私道でした。
 そう考えると私道って、要注意ですね。
私道、奥が深い…。


 そして、調査の後は宅建協会 横浜東部支部のお手伝い。
役員の私は、年会費の集金のため、横浜駅周辺を歩く、歩く。
 まわること20社弱。
 みんなやりたくない会費の集金係、誰かがやらないと、と思い引き受けましたが、確かに大変。
今年で2年目。
 少しずつ時代に合うように変えていかないといけませんね、何事も。