困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

難あり物件、国は助けてくれないと実感

 みなさん、おはようございます。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、昨日の出来事について。

 昨日は水曜日で定休日だったのですが、私はいつも通り仕事、昼前に趣味のバスケットボールをするために2時間くらい業務から抜けましたが。


 午後からは経済産業省と国土交通省の方々とオンラインミーティング。

その理由は、私のほうで日本全国の難あり物件を手放せずお困りの不動産所有者を救うべくマッチングサイトをつくっている最中で、そのサイトの法的な検証をするため。

このサイトが出来れば、「難あり物件は低廉なため、報酬にならないから手伝わない」という不動産会社に依頼しなくても所有者自ら引受けていただける方を探せます。

ただ…国土交通省の方は宅地建物取引業法とサイトの内容から、「一度サイトに掲載した物件を事業者(当社)は媒介を受けてはならない」と言って来ました。

そのため私は、「それではサイトに掲載して、万が一、相手先が見つからず困っている方がでた場合はどうすればいいのか?当社のようにボランティアで対応してくれる会社が物件近くになかったらどうするのか?難あり物件の所有者の方々は不安で眠れないと仰られています。私はサイトに掲載いただき、それでも手放せずにお困りの方をボランティアでも助けていきたい。国土交通省はサイトに掲載したからと言って、当社が対応しなければどこも手伝うような不動産会社がないような不動産所有者の方々は困ったままで良いと仰られているのでしょうか?」と質問。

すると国土交通省の方は、「難あり物件を所有している方が不動産会社に不動産処分の相談をしても、相談を受けた不動産会社としては費用対効果に見合わないから断ることが出来る。そのため、現状としては難あり物件を手放したくても手伝ってくれる不動産会社がいないということは仕方ないこと」という回答をいただきました。


そんなこんなのオンラインミーティング1時間、高い税金を納めても結局国は助けてくれないんだろうな、日本は本当にこのままで良いのか、と思いました。(T . T)


町田市の市街化調整区域の規制が厳し過ぎる

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、町田市の市街化調整区域の物件について。



 先日売却相談をいただき、物件調査をした物件は市街化調整区域にある空き家でした。

基本的に建物の建築や開発行為が制限されている市街化調整区域ということもあり、既存建物を第三者が使用出来るか事前相談をしていました。

そして、その結果が出たのですが、それは「既存建物については都市計画法の許可を受けた履歴がなく、どのように建築されたのかわかりません。そのため、建物を使用できるかどうかは判断出来ない。もし、既存住宅がもともと都市計画法の許可不要の農家住宅だった場合には建物を第三者が使う時には用途変更の許可が必要です。ただし、用途変更の許可には売主、買主の事情なども審査対象となるため、かなりハードルが高いと思います。」とのこと。

 それに対し、私は「建物の用途変更が出来ない場合には、既存建物を使用してはいけないということで売買したら、どうか?」と質問。

すると…「町田市においては既存建物の名義変更も都市計画法の許可要件となっています。そのため、売買し、名義変更する際にも許可が必要です。もし、許可がとれないのであれば、建物がある意味がないので、取り壊して欲しい」とのこと。

えっ、「用途変更の許可がでなければ、建物を取り壊せ?」、町田市はかなりアグレッシブなんですね…。(T . T)


 その後すぐに別案件で市街化調整区域にあり、都市計画法の規制がかかる埼玉県熊谷市の空き家で打ち合わせしている市役所 開発担当の方に電話をし、「市街化調整区域の空き家を売買する際に建物の用途変更の許可がおりない場合には既存建物を解体しなければなりませんか?」と問い合わせ。

するとその回答は、「市街化調整区域の建物は壊してしまうと家が建てられなくなってしまうかもしれませんよ、他の市は知りませんが、熊谷市はそうなんです。」とのこと、市町村によってこんなにも異なる対応、やっぱり町田市は厳しいということですね…。

昨日の方で、朝の方 甲府市で古民家調査

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、山梨県甲府市での古民家調査について。

日曜日の午後から物件調査のため、甲府市に来ていた私。

調査物件が市街化調整区域にある古民家で農地もあり、土地が全部で16筆もある関係で、昨日は朝8時30分から17時30分までみっちり調査をしても終わらず…。

そのため、今朝も8時30分の市役所開庁と同時に調査開始。

まずは道路河川課で水路の占用許可の取得の有無等をヒアリング。

窓口の方からは「昨日の方ですね」と言われました。(笑)

続いて車で上下水道局に移動し、水道台帳と下水道台帳を取得。

さらに車で移動し、市役所 保険部に移動し、土壌汚染の区域に指定されていないか、水質汚濁防止法の特定施設に指定されていないかを確認。(両方とも該当なしでした)


 それからいよいよ、甲府市下積翠寺町の古民家現地に。



現地では売主様が庭のお手入れをされており、田舎暮らしの本の取材スタッフさんがお見えになられていました。

そして、売主様とともに取材に応じ、現地調査開始。

蔵があり、厩があり、建物もかなり大きく、土地は3,000m2以上(農地を入れると7,000m2以上)、これは大変…。

最終的にランチはほぼ食べず(売主様よりわけていただいた小さなパン2つのみ昼過ぎに食べました)、調査にかかりっきり。

それで結局、現地調査も終わらず…。

売主様との打ち合わせの中で市役所の道路河川課で新規で図面をとる必要がでてきてしまったため、16時過ぎに現地を後に市役所へ。

道路河川課の方からは「朝の方ですね」と言われ、心の中では「次回は顔パスだな」と勝手に思う。


また来なければ、甲府市下積翠寺町へ。

肝心の古民家は明治36年建築だけあって雰囲気がある。

売主様とともに素敵な買主様をお探ししていきます。(^^)


※樹園農道から見た景色 


物件近くから見た甲府市の市街地の景色は素晴らしいものでした。(^^)