困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

相続放棄と負動産の行く末

みなさん、こんにちは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


今回は負動産の行く末について。

最近、よく「不動産をタダでもいいから手放したい」と耳にするようになりました。

誰も使うこともなく、毎年固定資産税や草刈り代がかかる負動産…。


相続時の悩みのタネです。

この売却するにもお金がかかりそうな負動産。

もし、相続が発生し、この負動産しか資産がないときは、きっと相続人全員が相続放棄をされることになると思います。

だってみんな、富動産は欲しくても、負動産はいりませんよね?

もちろん、全員が全員ではなく、もしかしたら誰かがこの負動産を相続されることもあるかもしれませんが…。


話を戻して、相続人全員が相続放棄をするとどうなるのか?

不動産登記の専門家、司法書士の先生に聞いてみました。

と、いうのも全員が相続放棄をしたときの負動産の所有権が自動的に国になるとは考えづらいから。

司法書士の先生の答えは、まず全員が相続放棄をすると裁判所に依頼し、財産管理人という人をつけないといけない、と。

これには司法書士などの手数料や予納金など約20〜30万円はかかってしまうそう…。

負動産の呪縛から解放されるにはお金がかかる、何て恐ろしいことなんでしょう。!(◎_◎;)


そして、この財産管理人の方が選任され、手続きをすると負動産の所有権が国に移ると。

俗にいうこれが、国庫に帰属するということ、負動産の行く末なんですね。


さすが司法書士の先生、話をしていると勉強になります。(^^)

近隣トラブルと難あり物件

 みなさん、こんばんは。
難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、近隣トラブルについて。
 現在、対応させていただいている案件、私道の取決めについて地主さん、実際は地主さんの担当をしている建設会社と協議をしています。
 ただ、これがまたなかなかに手ごわい。
 もう数ヶ月にもなりますが、少し解決が見えたと思えば、また話が戻ってしまう。
 さすがに依頼者の方もしびれを切らしている。
 
 このままでは一触即発。
 
 もうすぐで依頼者の堪忍袋の緒が切れてしまいそう。

 そうなってしまうと…依頼者と地主さんとのご近所関係が悪化。
そして、近隣トラブルに発展し、難あり物件をつくってしまうことに。


 そうならないためにもまずは、お互いが相手を尊重し合うこと、そして譲り合いの精神を持つこと。
 これが非常に重要。


 ちょっとのボタンの掛け違いが一生のしこりになってしまう…。
一時の感情だけで次世代に持ち越す可能性があるトラブルにはさせないようにしましょう!


 大事なことはお互いの尊重です。(^^)

みんなが考える再建築不可物件の悩みどころ

みなさん、こんにちは。
難あり物件コンサルタントの田中です。


今回は、再建築不可物件の悩みどころについて。
本日、購入の契約をさせていただいた神奈川県高座郡寒川町の土地。

建築基準法に接道していないため、建物の新築ができません。


ただ、物件があるのは都市計画区域内の市街化区域。
しかも用途地域は、準工業地域。
現況は、更地…。


つまり、毎年の固定資産税がかなりの金額かかってしまう…、建物を建築できないのに。
ということで私の方で購入させていただくことにしました。


ただ、この建物の建築ができず、固定資産税だけが高い難あり物件、それだけでは事業収支が合わないため、他にも何の問題もない土地も一緒にバルクで購入させていただきました。


売主様もそこまでしてでもこの難あり物件を手放したかった、と。
他にも優良物件があれば、バルク売りすることで難あり物件を手放すことができますが、もし、難あり物件しか持っていないときは…手放せないかも。
すると毎年の数十万円の固定資産税を所有し続けている間、支払わないといけない。
な、なんて恐ろしい。
難あり物件の処分はとにかく、お早めに。