困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

購入希望者が複数の時の売主の判断基準

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、複数の購入希望者がいる時の売主の判断基準について。

 不動産の売却活動をしているとよくあることが、1つの不動産に複数のお客様より購入申込書をいただくことです。

そういった時は購入希望者全員に売却してあげたいのですが、不動産は同じものがなく1つだけ。


まぁ、大体の場合、市場にでている物件は変わらないので購入希望者の方はみなさん同じ物件を見学し比較検討されるため、購入申込書が重なるという理由もよくわかります。

なお、複数の購入希望者が現れた場合、誰に売却するのかを売主様が決定します。


 では、複数の購入希望者が現れた時、売主様はどのように判断することが多いのか。

 その判断基準となる大きなことは、3つ。

 1つ目は、申込み金額。

つまり、販売価格そのままで申込みされた方の方が価格交渉をする方より圧倒的に売主様に選ばれやすい。

 2つ目は、金額以外の条件。

売主様は誰しも不動産を売却する際には煩わしいことはしたくないと考えます。

そのため、売主様にとって手間がかからないような条件で申込みを入れるのが吉。

 3つ目は、申込み時期です。

誰だって同じ条件の購入希望者が現れた場合には、先にお話をいただけた方、つまり物件を見学して早く決断してくれた方を選びたいという傾向にあります。


 以上が購入希望者が現れた時に売主様に選ばれやすいポイント。

どうしても欲しい物件は見学後、速やかに検討し、売主様が煩わしくない条件で、かつ、販売価格そのままの金額で申込んだ方がいい。

 実は自分が知らないところで想像以上のお客様が同じ物件で検討しています。

ちょっとのタイミングの差が大きな差。

物件購入って本当に奥が深い。


 ちなみに今日、当社売主物件の茨城県の土地になんと3組から購入申込書をいただきました。

 1組目のお客様は50万円の価格交渉、2組目のお客様は価格交渉なし、3組目のお客様は価格交渉なしでした。

 ただ、当社としては2組目のお客様のお話をいただいた時点でそのお客様に決定(お客様にもお伝え済み)しました。

実は3組目のお客様からは「販売価格以上の金額で契約してもいいから自分に売って欲しい」とお話をいただいたのですが、私は「すでに2組目のお客様に売却するとお伝えしました。そのため、仮に金額を上げる(販売価格以上に)からと言われても2組目のお客様とのお約束があるため、お客様(3組目)とは契約出来ません。もちろん2組目のお客様とは販売価格でご契約いただきます。」と回答させていただきました。

今までも、これからもモラルある対応を続けていきます。(^^)