困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

農地を家庭菜園として買える!?(千葉県茂原市)

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、茂原市の農地について。

 今日は物件調査のため、朝6時に横浜の自宅を出発し、アクアラインを抜けて茂原市へ。(通勤ラッシュ前にアクアラインを抜ける)


 少し早く茂原市役所に到着したため、車でテレワークをし、いつも通り朝8時30分の市役所開庁と同時にいざ調査開始。

 今回の調査物件は、都市計画区域内未線引き区域にある農地。

農地と言っても昭和40年代にお客様(元不動産会社で現在は一般法人)が建物新築目的で農地の5条許可を得て、所有権は取得したものの、建物を建築せずに放置された農地…。

 お客様はこの農地を「とにかく手放せれば良い」とのご意向ですが、農地法の規制が足かせに…。

と、言うのも、以前不動産会社が農地法の5条許可を取得している場合には千葉県の指針により建物の建築を辞めて、資材置場や駐車場に変更するということが出来ない。

つまり今回の農地を手放していただくためにはお客様が以前取得した農地法の許可通り建物を建築し、地目変更をするか、農地としてお引受けいただける方をお探しするしかない。


…が、農業委員会の方とお話ししていたところ、どうやら茂原市は農地法の3条許可(農地を農地として売買や贈与)についてそこまで厳しくなさそう。

他の市町村では農地を引受け出来るのは耕作経験のある農家の方だけというのに対し、茂原市では「農家の経験がなくても家庭菜園をする方でも大丈夫ですよ。作物は自己消費ですよね。」とのこと。

さらに「市外在住の方でもしっかりと家庭菜園が出来る方なら大丈夫です」と、素晴らしい。

何だか最近の時代背景にあった運用をされている感じ。(^^)



 役所調査では他に問題もなく、現地調査。

お隣さん2組にお引受けいただけないかヒアリングするも「いりません」の回答。

これから処分に向けて動き出します、茂原市の農地100坪を。

どなたか家庭菜園用地としてお引受けいただける方はいらっしゃいませんか?


これからの販売方法を考えながら、茂原駅近くの海鮮居酒屋「魚正」さんにて地酒&絶品地魚料理を堪能している私です。(^^)