困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

最近の地価動向と将来の人口動向をみて思うこと

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、最近の地価動向について。

 今日は、日中はいつも通りバタバタしておりましたが、夜はホテルで勉強会(横浜不動産研究会)でした。

今日の講師は、不動産鑑定士の先生。

 タイトルは、「最近の地価動向 ~平成31年地価公示の結果~」でした。

内容は、平成31年度の全国の地価動向の検証と将来の人口動向でした。


 ちなみに平成31年度の全国住宅地地価上昇率の上位10地点でどこかご存知ですか?

1位は北海道の虻田郡倶知安町で、地価変動率はな、なんと50%も上昇!?

なお、上位10位に北海道が3か所ランクイン。

ニセコのパワーはすごいですね。

 他に沖縄が2か所ランクイン。

意外にも愛知県名古屋市が5か所もランクイン。

やはり立地がいいところは、地価が上がっている。


 一方、住宅地地価下落率の上位10位は…。

1~3位、6位が岡山県倉敷市、4・5位が広島県でこれは昨年の豪雨災害が起因している様子。

ちなみに岡山県倉敷市真備町は地価変動率が▲17.7%…。

1割以上も地価が下がってしまっている…。

 そして、我が神奈川県でも三浦市三崎町が7位にランクイン。

下落率は、▲8.4%。

 住宅地の下落率が高いところは人口減少も鮮明になっている。

つまり、人口が減るということは不動産需要も減り、価値が下がるということ。


 そして、その後の話が人口減少についてでした。

全国的に人口の二極化が進んでいるんはご存知の通りだと思います。

 私が住んでいる横浜市は平成21年から平成30年の間に2.1%増加しました。

 さらに言うと横浜市西区・中区・鶴見区・神奈川区・港北区・南区・磯子区・緑区・保土ヶ谷区・戸塚区・旭区・青葉区で人口が増加しました。

 ただ、それが…2015年から2025年の間の予測値で見てみると…、横浜市として人口が▲0.3%と減少してしまいます。

 横浜市港北区・鶴見区・西区・都筑区・神奈川区・緑区・中区・青葉区・磯子区では人口が増加すると予測されていますが、それ以外の区では…人口が減少してしまいます。

 金沢区ではなんと▲0.8%も…。


 さらに驚きの予測がでてきました。

それが、2015年から2045年の間の横浜市内の人口増減率。

 人口の増加が見込まれるのは、横浜市鶴見区・港北区・都筑区・西区・神奈川区だけ…。

金沢区では人口が▲29.2%、約3割も減少してしまうことに…。Σ(゚Д゚)

 人口が3割も減ってしまうと不動産価格も大暴落してしまう。


 人口減少って、怖いですね。

 ちなみに質問タイムに講師の不動産鑑定士の先生に「地価がこのまま下がり続けた場合は、固定資産税や評価額も下がりますか?」と質問しました。

 するとその答えは、「はい、固定資産税や評価額も下がります」と。

 それ以上、質問はしませんでしたが、田舎の市町村で人が減り、固定資産税などの税収も減ってしまったら、多くの市町村が破綻してしまいます。

 すでに手遅れ感が満載ですが、人口が増えなくても、土地の価値が上がる方法を考えていかねばっ。

不動産業界の将来がありません。