困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

街のための行動、いくらで売却するか以上に誰に売却するか

みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


今回は、不動産の売却について。

当たり前のことですが、不動産の売却は、売却不動産、つまり売主様がいて、かつ、買主様がいなければ契約にはなりません。

今日、私は、神奈川県内のとある崖地の売却の契約をしました。

その土地は面積が1,200m2あり、一番低い場所から一番高い場所との高低差が20mもある崖地でした。(土砂災害警戒区域でした)

そのため、売却活動はするものの、なかなか具体的なお話をいただくことが出来ませんでした…。

売主様の売却事情は、維持管理ができないことでした。

それでも決して諦めることなく、売却活動を行った結果、売却活動開始から1年近くかけて、かろうじていくつか具体的なお話をいただくことに成功しました!(^^)


その具体的なお話の中には、本日、ご契約いただいた買主様よりも金額面で上回っている方もいました。

それでも、売主様は売却先を単純に金額だけで決めることはしませんでした。


その理由は、「しっかりと維持管理をしていただける方に売却したい」という切実な思いからでした。

売主様は、地元でも有名な名士の一族の方でした。

だから、買主様には崖地を何もせずに放置される可能性がある方(近隣住民の方に迷惑をかけてしまう可能性のある方)より、しっかりと造成工事をし、活用していただける方に売却したい、と考えたのです。


最終的に本日の買主様は、金額面で最も条件が良かった買主様と比べて金額的に200万円下がってしまいました。

ただ、売主様にとって、それは大きな問題ではなく、「金額ではなく、とてもしっかりとした買主様、大切に使っていただける買主様にお譲りすること、引き継いでいくこと」の方が、売却金額より大切なことだったのです。

そして、買主様は、売主様に「大切に使わせていただきます」と。

一方、売主様から買主様に「ご購入いただき、本当にありがとうございます」と。


売主様の男気溢れる判断は、きっと、これから街を良くしていくに違いありません!

それは、ゆくゆく近隣住民の方にご理解いただけることになります。

同時に買主様の造成工事が無事に完了することを祈念します。


ちなみに今夜は、宅建協会 横浜東部支部の会員さんとの会食。

先日、都内の戸建売却のお手伝いをさせていただいた御礼にと。

私は、特に御礼は求めていませんが、お誘いいただいたことは、その案件のお引渡しが終わっていれば極力ご参加させていただいております。



今日は、神奈川区役所前にある居酒屋 八勢さんでした。

暑い日の生ビールは、旨すぎますね~。(^^)