みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。

　今回は、私が土地の贈与を引き受けた理由について。

先日ご相談いただいたお客様は、相続で那須の土地を取得された方でした。

　その土地は県道から一本中に入ったところにあり、現況は雑木林。

もともとは亡くなったご主人様が投機目的で何百万かでご購入されたそうですが、何もせずに何十年が経過。

　評価額が低いため、固定資産税もかかっていません。

お客様は子どもに残せない、どうしても手放したい、とのことで私の元に相談されました。

　そもそも売りづらい土地のため、私の方で引き受けざるを得ない状態でした。

　ただ、単純に売買で取得するのではなく、今回は贈与で引き受けることにしました。

　その理由は、例えば1万円でその土地を買うとその取得費は当たり前に1万円となります。

　ところが、贈与で引き受けた場合には、贈与者の取得金額を受贈者が引き継ぐことができます。

　実はこれには、大きなメリットがあるのです。

それは、もともと何百万円かで購入された土地が今は価値がなくなり、1円や1万円でしか売れなかった場合、何百万円も損したことになります。（実際には損していませんが）

この損を他の不動産の売却益と内部通算、つまり相殺することで大幅に譲渡所得税を圧縮することができる。

簡単に言うと節税に使うことができるんです。

言い換えると「負動産も使い方次第」ということですね。(^^)