困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

相続登記をせずに放置してきた代償

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、相続登記をせずに放置してきた代償について。

 今日は朝から横浜駅前にある私が絶大な信頼を寄せる弁護士事務所でお客様との打ち合わせ。

打ち合わせ内容は、長年相続登記をせずに放置してきた結果、さらに複数の相続が発生し、かつ、その相続の1つに債務関係があったことから相続放棄をされたという案件の処分についてでした。

文章ではわかりづらいかと思いますが、端的に言うと持分の一部は相続登記未了で、残りの持分の一部は相続放棄され所有者がいない部分となってしまっている…。

ちなみに不動産は、道が狭く車も入れない路地裏の老朽化し、家財道具もそのまま残されている空き家、雨漏りや床の腐食もあり、裏は崖地、隣は墓地というなかなかハードな感じの不動産でした…。


 この所有者がいない部分も含め処分するというのが、今回のミッション。

この場合は、相続財産管理人の申立てをしなければならないのですが、これをするためには利害関係人が自分で本人申請をされるか、弁護士の先生に依頼するしかありません。

 その時の裁判所に納める額は100万円、弁護士の先生への着手金と報酬で40万円等、他にも実費を考慮すると200万円弱はかかってしまいそう。


 お客様は以前、他の不動産会社に相談された際に「うちでは扱えない」と即答され、他の弁護士の先生に相談された時は「こんな案件、今まで聞いたことがない」と言われてしまったそうです。


 ただ、私は今回の案件、必ず何とかできると思っています。

その理由は、以前に同様の案件でもっと大変な案件があり、そちらも何とか処分できたから。

実は難あり不動産を処分したい場合は、どこの会社の誰に相談するかがポイントなんですね。(^^)