困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

不動産賃貸経営の盲点 その不動産投資、賃貸管理会社のためではありませんか?

みなさん、こんにちは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


今回は、不動産の賃貸経営について。

不動産は貸すことで収益があげることができるため、多数の方が不動産投資をされています。


昨年話題になったシェアハウス かぼちゃの馬車もそうですね。

不動産投資は金融機関より融資を受け、不動産から上がる賃料で融資の返済をしていくという仕組み。

これはいたってシンプルで投資的にもいいと思います。

もちろん、無理のない範囲での融資ということが大前提ですが。


そんな中、都内にある一棟のアパートの売却依頼をいただきました。

それは、全8室のアパートでそのうち1部屋にオーナーさんが住んでいるタイプで現在2部屋が空室のため募集中。

それ以外のお部屋は賃貸中というものでした。


売却のための図面作成のためにお客様より入居者の方との賃貸契約や入金状況がわかる書類をお預かりし、確認。

するとお客様と入居者を斡旋した不動産会社の間で管理委託契約が締結されていました。

その管理委託契約書類の内容を見ると…ひ、酷い…。

何が酷いのかというと賃借人が決まった時に仲介手数料と管理物件登録料として管理会社がそれぞれ家賃の1ヶ月分を受け取り、リフォームは全て管理会社の指定業者でかつ、リフォーム費用は管理会社に支払うというもの。

絶対に裏がある…。

さらに管理会社との管理委託契約を解約しようにも毎月の管理費の24ヶ月がかかったり、と…。

他にも訳の分からない名目の費用が管理会社に天引きされている…。

オーナーさんは入居者がずっと入っていてくれた方がいいのですが、管理会社的には収益があがるため、度々入居者が入れ替わってくれた方がいい、となってしまいます。

これでは、オーナーさんは自分のための不動産投資のはずが、不動産管理会社のための不動産投資になってしまっている…。

しかも、管理会社がはいっているにもかかわらず、オーナーさんはいつも忙しそうにアパートの経営をされている…。

不動産管理って、一体…?

不動産管理会社って、一体…?


もちろん、全ての管理会社がそうとは限りませんが、不動産投資をする際の管理会社選びは慎重にしなければいけませんね。


不動産投資は、管理会社のためにするものではありません。

当たり前ですが、オーナーさんの資産形成のためにするものなのです!(^^)