困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

相続で取得した空家を10年間放置した結果が酷すぎる

みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


今回は、空家を放置した結果について。

先日、お客様より「相続した熱海の空家を手放したい。地元不動産会社に相談してもことごとく売れないと言われてしまった。どうか助けて欲しい。」とご相談いただきました。


聞くところによるとその戸建は、空家になり10年が経過…。

売主様もほとんど現地には行かれていない様子…。

そして、今日は朝一番でその物件の調査開始。

午前中に役所関係での調査を終え、午後からいよいよ現地入り。

目の前の坂がきつく、車を横付けできないため、駅前のコインパーキングに車を止め、延々と坂道をのぼること15分。

やっと現地に到着。

…が、その頃には脚が棒に…。苦笑


物件は道路から5m以上高く、さらに裏側はもっと高い崖。

そのため、大部分が土砂災害警戒区域で一部が土砂災害特別警戒区域に指定されている。


この間、長野県のペンションの現地調査時に建物の中でコウモリに追われたトラウマか玄関を開ける時が一番ドキドキする。苦笑


ちょっと室内をのぞき込むと…ありゃりゃ。


室内なのに上を見上げると天井が抜けており、空が見える…。


こ、これが10年間放置された空家なのか…。

全体的に雨漏りしているうえに、全体的に床が腐っている…。


崖上のため、解体するのにも200万円以上かかるうえに、リフォームして使うにも500万円以上はかかる…。


まさにマイナス不動産。


ただ、お客様のためにも何とかしなければっ。

一筋縄ではいかなそう。

ちょっと販売方法を考えます。

でも、世の中には、今回のような物件がゴロゴロしている。

そう考えると日本の不動産市況の今後は、ホントに恐ろしい。涙