困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

不動産✖️建築シンポジウムを開催し、学んだこと

 みなさん、おはようございます。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、私が兼務している一般社団法人全国空き家流通促進機構が昨日行ったシンポジウムについて。

そのシンポジウムのタイトルは、「不動産×建築シンポジウム」。

 テーマは、売れない「空き家」「空き地」をどう活かすか?


 メンバーはコーディネーターに早稲田大学・芝浦工業大学非常勤講師、港区まちづくりコンサルタント、日本建築まちづくり適正支援機構の代表理事の連(むらじ)先生。

 コメンテーターに不動産・住宅業界を中心に幅広く取材、記事を執筆している小野さん。

 パネリストとして、首都大学東京 都市環境科学研究科 都市政策科学域 教授の饗庭先生、地方創生アドバイザー、一般財団法人ハウジングアンドコミュニティ財団 専務理事、一般社団法人チームまちづくり、東京大学・法政大学等非常勤講師の松本先生、日野市役所 まちづくり部都市計画課 住宅政策係長の櫻井さんと私でした。


 東北地方や九州地方からの参加者の方も含め、総勢50名の方がご来場いただけました。


 最初に連先生より現在の空家、空家になる理由、今後どういったことが想定されるかなどをお話しいただき、それぞれのパネラーによる20分のプレゼンテーション、その後にディスカッションを行いました。


 饗庭先生は「都市のスポンジ化」(手遅れになると空家化が急速に進む)、「納得できる不動産の手放し方」、「都市のバランス化」、「街のファンをつくり、住んでもらうことの重要性」をお話ししてくださいました。


 松本先生は、「空き家対策は空家発生予防に重点を置くこと」、「所有者が責任をもって次世代に引き継ぐこと」、「まちづくりと空家対策の一本化」、「物件ではなくエリアに住むという概念の重要性」についてお話ししてくださいました。


 櫻井さんは、「日野市の対策についての取り組み」、「行政として考える空家対策」についてお話ししてくださいました。


 私は、実際に売買してきた事例をもとに「現在の空き家事情」、「売却方法」、「空家のニーズ」についてお話しさせていただきました。


 それぞれのパネラーの先生方からのお話しとても興味深く、とても勉強になりました。

あっという間の3時間のシンポジウムも無事に終え、その後、懇親会に移りました。


 懇親会では前向きな情報交換が多く、いろいろな意見が飛び交っていました。

「空家」って聞くとそれだけ少しマイナスなイメージがありますが、実際は使う人次第でいくらでもプラスに変えることができるんです。

 それに先生方がお話してくださった通り、不動産は土地と建物に住むのではなく、あくまで地域に住む。

そして、空家を増やさないためにもっとも重要なことは、その地域に住んでいるみなさんが手を取り、協力し合って、小さなまちづくり、環境づくり、何より意識づくりをすること。


 昨日、ご参加いただいたみなさんが1つでも、2つでも昨日のシンポジウムで得たことがあれば、それだけで本望です。

 

 シンポジウム開催にご協力いただいたみなさん、ご参加いただいた参加者のみなさん、本当にありがとうございました。

 私自身、わからないことだらけでしたが、いろいろな経験をさせていただくことができ、とても充実した時間を過ごすことができました。

 やはり、何事もチャレンジですね。!(^^)!