困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

難あり物件でWIN WINの関係

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、難あり物件の取引きのその後について。

 今日、ちょっとしたことで2~3年くらい前にお取引きいただいた難あり物件の売主様、買主様とお電話でお話しすることがありました。

 その内容が印象的だったのでシェアさせていただきます。


 その難あり物件とは、市街化調整区域にある農地、と言っても現況は電柱よりも高い木々が生えている雑木林。

 売主様は子どもたちにその農地を残さないために、と市役所に寄付を申し出たり、数多くの不動産会社に処分の相談をされましたが、どこも取り合ってくれなかったそうです…。


 そして、私のもとに「藁にもすがる思い」でご相談をいただきました。

 私は、やり手の土地家屋調査士の先生とタッグを組み、その農地をミラクルな方法で農地法の規制がかからない山林に変えました。

山林に変えたことで、隣地に事務所を構える買主様(運送会社)にお買い求めいただくことができました。


 タダでもいいから手放したいと仰られていた売主様、買主様は隣の土地であれば買い増しておこう、とのことで無事に売買契約が成立。

 

 今日のお電話で、買主様は「土地の整地は大変でしたが社員みんなで楽しくしていましたし、今ではきれいに整備をして、やっぱりあの時買い増しておいて良かったね」と。

 一方、売主様も「あの時手放すことができて、さらに有償で売却することができて本当に助かりました」と。

 それぞれ相対する立場の売主様、買主様ですが、売買というかたちでご縁を繋ぐことができ、それによりそれぞれの希望を叶えることが出来ました。


いや~、今考えても良い取引きでした~。

これだからこの仕事は辞められませんね。(^^)v