困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

争続 大きなボタンのかけ間違い

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、相続について。

 私が担当しているお客様でご自宅の権利関係がかなり複雑な方がおります。

細かいことはここでは書ききれないので割愛しますが、お客様のご自宅の建物の名義がお客様とお客様の亡くなった奥様の名義となっていました。

 亡くなった奥様の名義のままでは売却も出来ないため、相続登記をする流れに。

するとお客様にはお子様がいらっしゃらないため、お客様と亡くなった奥様の妹さんが相続人となりました。

 ところが、何十年も連絡を取り合っていなかったお客様と亡くなった奥様の妹さん、当然ながら遺産分割協議もうまくいくわけもなく、弁護士が介入する「争続」となってしまいました…。

 最終的にはお客様が建物の持分相当額である数万円を支払いをすることで決着したそうですが、お客様が妹さんにそのお金を振り込んだところ、妹さんからはお金を受け取らずすぐにそのお金を返してきたそうです。

そのことを聞いた私はお客様に「ボタンのかけ間違いですね」とお話ししたところ、お客様からは「お金ではなく、感情は難しい…。どうやら大きなボタンのかけ間違いをしてたみたい。苦笑」という回答が返ってきました。



不動産の相続、実に奥が深い…。(^_^;)