別荘地内の使っていない土地をとにかく手放したい
みなさん、おはようございます。
難あり物件コンサルタントの田中です。
今日は、別荘地内の使っていない土地の処分について。
先日70代のお客様よりいただいたご相談。
「亡くなった主人が昔群馬県の別荘地で購入した土地があります。その土地は、購入してから何も使っておりません。ただ、毎年、別荘地内の管理費、固定資産税、草刈り代で10万円以上の出費があります。現状は樹木が大きくなり、雑木林となっています。相続について子供と話をしたとき、とにかく私の代で手放してほしいと言われました。そして、売却について地元の不動産会社に数社に聞きましたが、全ての会社より雑木林となってしまった別荘地は樹木の伐採、抜根だけでお金がかかるから売れない、この地域での不動産の需要はない、と言われてしまいました。タダでもいいから手放したい。何とか田中さんのほうで処分してください。」
お客様は、いつもお世話になっている大手生命保険会社の営業の方からの
ご紹介でした。
お客様からさらにお話をお聞きすると亡くなったご主人様がその土地をご購入されたのは700万円だったそうです…。
私のほうで周辺相場をリサーチしても確かに成約事例がありませんでした…。
特に地方の物件は更地だと本当に売却が大変です。
理由は、更地の土地に建物を建てるだけで1,000万円以上のお金が必要となってしまうためで近隣には中古戸建が200万円からあります。
そのため、ほとんどの人は土地を購入し、建物を建てるのではなく、中古戸建を購入し、リフォームされます。
だから、地方の物件は古くても建物があった方が「売りやすい」のです!
なお、お客様からご相談いただいた物件については、当初、100万円から販売を開始しましたが、やはりお問い合わせが全くありませんでした。
私は常々、1週間に1度、アットホームのサイトでその物件にお客様からのアクセスが何件あるかを調べていました。
100万円で売却活動していたときで1週間に20件前後。
正直これでは少なすぎます。
そして、お客様、他社さんからのお問い合わせがなかったため、徐々に販売価格を下げていきました。
最終的には・・・100円。
すると…「お客様より逆に何でこんなに金額が安いのか、いわくつきの物件なのか?」というお問い合わせをいただくようになってしまいました。
結局のところ、お問い合わせをいただくようになっても毎年別荘地の管理費がかかるということを懸念され、インターネット経由でお客様をお探しすることはできず、当社独自のルートにて無事に売却することができました。
最近、本当に増えてます、別荘地の売却相談。
なお、今回の物件は、売却できた実勢価格が数万円で相続税評価額は1,000万円も
ありました。
まさに相続不適格物件。
すぐにでも手放した方がいいですね。
お子様に不要な負動産を相続させない、これも立派な相続対策です。
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