困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

一本の桜の木

 みなさん、こんばんは。

難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、一本の桜の木の話。

 今日お引渡しを終えた神奈川区某所にある約60坪の土地。

売主様はその土地を相続で取得されましたが、今後使う予定もないため、気に入ってくれた方にお譲りしたい、と。

ただ、その土地の真ん中には大きな桜の木があり、売主様のご意向は「大きな桜の木を切るのは忍びないため、桜の木を残してくれる方にお譲りしたい」、「土地を分割したり、アパートを建てるのではなく、自宅を建てる方にお譲りしたい」というものでした。

それでもアパート建築専門の不動産会社から「うちに買わせて欲しい。桜の木は邪魔になるので切ってもいいように売主さんを説得して欲しい。」という問い合わせを複数いただきました。


 私は、売主様に寄り添い「桜の木を残し、自宅を建築していただける買主様をお探ししましょう」とお話ししました。

すると…問い合わせをいただいていたアパート建築専門の不動産会社からは「売主も説得出来ないのか」、「営業力が足りないのでは」的な言葉を投げかけられました。

まぁ、よくあることなので、自分はそういう態度はとらない人間でありたい、と思っただけですが。


 そして、最終的にとっても素敵な買主様をお探しすることができ、ご契約の締結。

本日、無事にお引渡しを終えることが出来ました。

桜の木については協議することがありましたが、それでも桜の木を大切にしていただける方をお探しできたのは本当に良かった。


 不動産の売買は、お金が全てではなく、どういったお客様にお譲りされるかも重要な要素になりますね。(^^)


 他にも東京都町田市某所のお引渡し前の打ち合わせ。

売主様がご高齢のため、司法書士の先生に同席いただき、事前に本人確認。

お引渡しは売主様のうち代表者の方のみが出席予定。

もともと古家や蔵があった土地でしたが、相続空き家売却時の3,000万円特別控除の適用を受けるために引渡し前に古家・蔵を解体。



ご覧の通り、現地はスッキリとしました。

あとは残代金・お引渡しのみです。(^^)