困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺

売れない物件を売却すべく、日々、仕事を楽しみながら思ったことを掲載してしています

 毎年増える売れない困った不動産、ワケアリ物件に対処すべく、特殊なノウハウを駆使し、北は北海道、南は沖縄県まで実際にご相談いただいたことや不動産トラブルにならないための方法、ノウハウを掲載しています。日々、私には他社さんで売れない不動産と言われてしまったお客様からのご相談をいただき、実際にそういった負動産を売却しております。そのため、「困った不動産・ワケアリ物件の駆け込み寺」となっております。こちらのブログにはその駆け込み寺への実際にあったご相談について掲載させていただいております。

買うときに気をつけたい都内のマンション事情

 みなさん、こんばんは。
難あり物件コンサルタントの田中です。


 今回は、買うときに気をつけたい都内のマンションについて。
今日いただいた案件。
 私に「都内の難ありマンションを買い取ってほしい」と。
 その難ありの「難」とは、築年数が古く、旧耐震マンションということ。
簡単にいうとマンションが建築された時期によりこの新耐震か旧耐震かが区別され、当然に新耐震マンションの方が地震に強い。
 阪神大震災のときには旧耐震マンションのおおよそ30%前後が倒壊してしまったそうです。


 ただ、旧耐震マンション自体はそこらじゅうにあるため、それだけで難あり物件と決めるけるのはいかがなものかと思います。


 今回の物件については、旧耐震マンションでかつ、耐震診断をした結果、倒壊の危険があるという診断結果がでてしまったマンションでした。
※診断結果が「×」だったというもの


 これは、東北の震災以降、都内では主要道路沿いに建っている旧耐震マンションの耐震診断を義務付けており、その診断によって今回の結果となってしまった…。


 何が問題かと言うと耐震診断で「×」がついてしまって、補強工事の予定もないと大手金融機関がそのマンションの担保価値をほとんどみなくなってしまい、住宅ローンの利用ができなくなってしまうということ、つまりは売りづらく、買いづらい物件になってしまうということ…。

 ただ、ここで「ほとんど」の金融機関で住宅ローンの利用ができなくなってしまうのであって、「全て」の金融機関ではありません。
 
 旧耐震マンションの購入を検討される際には、耐震診断がされているのか、されていたときはその結果はどうだったのか、もし、していない場合は今後耐震診断の予定があるかなどを前もってしっかりチェックする必要があります。